千の花―真夜中を駆けぬける 2巻(Charade books)依田沙江美 (著)のネタバレ感想です。依田沙江美 の「千の花―真夜中を駆けぬける 2巻」は実は違法zip以外の方法でお得に読むことができます。ネタバレ感想を読む？それともお得に読む？どちらもお楽しみください！
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お好きなとこから読める目次
依田沙江美 「千の花―真夜中を駆けぬける 2巻」の基本情報
発行：Charade books
著者：依田沙江美 (著)
内容紹介：
画家の勇気と編集者の昇の恋人関係は継続中。勇気にお見合い話が舞い込んできたり、昇にお気に入りの新人作家が現れたりと相変わらずの喧々囂々ぶりだが、人の生き死にや出会いを経験することで、常に引き際を考えていた昇に心境の変化が生まれる。
「 70になったら籍でも入れようか 」誤解と偶然がもたらした結婚式で、共白髪まで添い遂げることをついに誓い合った勇気し昇。運命でも約束でもなかった長い恋が結実する──。
コミックシャレード掲載分3本を収録した、待望のシリーズ第2弾。書き下ろしは結婚式会場での二人のその後。
引用：Amazon.co.jp
千の花―真夜中を駆けぬける 2巻の目次
- 千の花 CONTENTS
- 沈 黙
- (JUST LIKE)STARTING OVER
- 退屈な読書
- 千の花＜前編＞
- 千の花＜後編＞
- エピローグ
- あとがき
千の花―真夜中を駆けぬける 2巻のネタバレ！
(JUST LIKE) STARTING OVER ―もう一度最初から始めよう
「ねえ勇気 70になったら籍でも入れよっか」
「…ずいぶん気が長くない」
「けっこうすぐだと思うよ」
画家の勇気と編集者の昇は恋人同士。
だが今は二人の間には、少しギクシャクした雰囲気が流れている。
たとえば、勇気が昇の寝顔をスケッチしていると、「悪趣味なことすんな」と昇が激怒した。
昇の突然の怒りに驚いて何も言えない勇気。
なぜ昇が勇気に描かれるのを嫌がるのか、勇気には理解できなかった。
また勇気の見合い写真を見て「おまえきっといいお父さんになるよ。俺愛人でもいいし…」なんて言う昇。
不機嫌な昇の扱いに困った勇気はたずねる。
「俺と どうしたいわけ」
「一生一緒にいたい」
でも一緒に住むのはいやだとの昇は言うのだ。
勇気には理解できないことだけど、昇はいつか勇気に捨てられてしまうと思っているのだ。
勇気は自分と違って本来ノーマルで（そもそも女好き）、結婚して子どものいる家庭を築くことだってできるのだから。
そんなある日、昇はホテルで女性といる勇気を見かけてしまう。
（例の見合いだろうか それがいいだろう）
1人さみしく納得し、別れの覚悟をする昇だった。
だが、忘れ物を取りに勇気の家に入った昇は意外なものを目にする。
それは、勇気が描いた自分の絵。
シーツの中で静かに眠る昇の絵を勇気は見つからないように、こっそりと描き続けていたのだ。
自分の絵を見つめながら昇は決意した…
退屈な読書
「なぜ自分がこの人に恋してしまったかを
たまにせつない胸の痛みで思い出す
やっぱりどこか魂を分け合っているみたいで…」
恋愛続行中の勇気と昇も、そろそろ倦怠期のようで、昇が遊びに来ても、ついアニメ（『アルプスの少女ハイジ』の再放送の方が気になってしまう勇気。
しかし、昇への熱も冷めた感がある勇気も、昇が若い男を家に連れ込んだ日には黙っちゃいられない。
青年は新進気鋭の小説家宇田川。
昇はこの小説家を可愛がり、大切に育てているのだった。
仲良さげな二人に嫉妬し、宇田川に張り合おうとする勇気。
「ヒヨッ子を甘やかして…罪作りだろ
それとも別の意味で惚れたのかよ」
やっぱり嫉妬は恋のスパイスなのね、というお話。
千の花
「おまえは明日にも心変わりするかもしれないけど
そのときはそうなってから
お前を殺すか 自分が死ぬか考えることにしたんだ
いっしょになろうか」
週末だけ勇気の家に泊まりに行く生活を続ける昇。
だが、昇が帰ろうとすると勇気は寂しがり、昇もそんな勇気から離れがたさが募るのだった。
久しぶりに勇気を訪れた昇は、長い髪を切って短髪にした勇気に驚く。
勇気の父が亡くなり、葬儀に行ってきた、と語る勇気。
（俺には関係ないのか）
勇気の父の死を聞かされていなかった昇はショックを受ける。
（こんな愛人みたいなのはいやだ）
でも、「一緒に暮らそう」という勇気から、逃げ回って来たのは昇自身だった。
一方勇気は父の死から、いっそうの孤独を感じていた。
そんな折、小説家の宇田川が結婚することになる。
昇の会社に電話をかけた勇気は、スタッフの連絡ミスから、宇田川の結婚式を昇の結婚式と誤解してしまう。
（うそだろ…置いてくのか）
混乱した勇気は、式場でポケットに忍ばせてあった鋏を取り出す。
依田沙江美 「千の花―真夜中を駆けぬける 2巻」の感想
やっと勇気と昇の（？）ハッピーウェディングが見られました。
もはや夫婦のような二人なのに、昇がイマイチ勇気を信じきれなくて、お互いさみしい思いをしてたんですね。
芸術家が色好みなのはしょうがないのか、勇気の女癖の悪さ。
そして、やはり昇には少年時代に勇気からこっぴどくふられたという、トラウマが根強く残っていたのかもしれません。
でも、勇気が誰に見せないつもりで描いた昇の絵には、紛れもない愛が描かれていた。
これまでの勇気との苦い経験や思い出や、嫉妬や疑い、そんな自分の想いとは関係なく、愛はずっとそこにあったのです。
願わくば、愛を誓い合った二人が落ち着くことなく、まだまだ読者を楽しませてくれますように、と祈るばかりです。
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千の花―真夜中を駆けぬける 2巻の評価：★★★★☆