真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻(Charade books)依田沙江美 (著)のネタバレ感想です。依田沙江美 の「真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻」は実は違法zip以外の方法でお得に読むことができます。ネタバレ感想を読む？それともお得に読む？どちらもお楽しみください！
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依田沙江美 「真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻」の基本情報
発行：Charade books
著者：依田沙江美 (著)
内容紹介：
新進気鋭の画家・日比谷勇気と雑誌編集者・土谷昇は二度目の恋の真っ最中。
同居を申し出たりするわりに、仕事相手に嫉妬したり浮気癖の絶えない勇気に、昇は悩まされっぱなし。
しかし昇も、何度もそんな思いをしながらも、勇気のもとを離れられない自分の気持ちを認め、いまでは
昔とは違うつかず離れずの関係を築いている。事件 ?と痴話ゲンカがたえない二人がくりひろげる、丁々発止のラブコメディ☆
引用：Amazon.co.jp
真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻の目次
- 真夜中を駆けぬける CONTENTS
- タイムシャワーにうたれて
- ルサンチマンは踊る
- 賢者は叫びを呟く
- ためいきのグリークギフト
- 真夜中を駆けぬける
- LONG NIGHT
- あとがき
真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻のネタバレ！
タイムシャワーにうたれて ―芸術家Ｘ編集者
「おまえが来なきゃ絶対原稿渡させねーぞ」
将来を期待される画家、日比谷勇気の目の前に現れたのは、したたかでやり手の編集者、土谷昇。
エッセーを書いてくれ、という昇に勇気は、「やらせろ」という条件を出す。
実は、昇は勇気の初恋の相手なのだった。
心が浮き立つ勇気。
しかし、すました顔の昇は、あくまでも画家と編集者として、勇気とは距離を置こうとする。
勇気の原稿も、勇気のファンという女子社員に取りに行かせる始末。
「清いままでは帰れないかもよ」、と言ったら「はりきって下着かえてくとかゆって…」
昇の言葉に、電話越しに怒鳴り散らす勇気。
「それはおまえ！おまえだろう。原稿やったらやらせるって約束したろ」
「んなセリフ ひとっことも言ってねえ」
しらっとこたえる昇。
近づいて来ようとしない昇に、焦れる勇気。
通過儀礼のような幼い二人の恋は終わったはずなのに。
「同じ人間に2度も恋することなんてあるだろうか？」
思うように昇に会えず、悶々とする勇気。
しかし旅先のホテルに、突然昇が現れて…
ため息のグリークギフト
「いたっ ちょっと待って」
「誰かいるの？そこ どこ？」
「…おまえよりは若いよ」
再会して、つきあい始めた勇気と昇。
しかし、調子のいい勇気の浮気に悩まされっぱなしの昇。
「いっぺん浮気してみたら」という友人のアドバイスを受け、偽装浮気することに。
自分はしょっちゅう浮気するくせに、昇の浮気は許せず、イライラが続き爆発寸前の勇気。
そんな勇気に絵の贋作疑惑が持ち上がって…。
「それこそガキじゃないんだ。 昔よりはうまくやるさ」と、大人になった昇のしたたかさが楽しい話。
真夜中を駆けぬける
「これで 俺んだ 俺の――昇」
早熟な少年だった勇気は、ある日兄が部屋に、恋人を連れ込んで抱き合っているところを目撃してしまう。
兄の恋人は土谷昇、勇気がいつも意識してしまう少年だった。
街で偶然出会った勇気と昇。
二人は瞬く間に意気投合する。
美術や音楽に造詣が深い昇は、勇気に芸術への目を開いてくれた。
ある日勇気が昇に告白し、二人は抱き合うようになる。
兄に隠れて逢瀬を繰り返す二人だったが…
勇気と昇の少年時代の物語。
1作限りの話のつもりで描かれたもので、シリーズになるとは作者も思わなかったとのこと。
依田沙江美 「真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻」の感想
依田沙江美さんといえば、なんといっても『チョコレート・キス』！
清く正しく美しい男子校の、ちょっとイケナイ恋愛事情を描いた物語。
この物語が、私の人生のターニングポイントでなのでありまして。
あの日あの時あの場所であの本を手に取らなければ、BL道に突き進むことも、ましてや今BL本の感想を書いていることなどなかったろうに、としみじみと思う次第です。
そういうわけで、依田さんは私の2度目の初恋、と言えますね（？）
依田さんの魅力はキュートな絵と、全編コミカルな中に、リリカルな抒情性が流れていること。
そして可愛い絵の中に、どこかにぽっかりと暗い穴が口を開いているような、ヒンヤリ感が潜んでいることでしょうか。
『真夜中を駆けぬける』で少年時代を駆け抜けた勇気と昇。
お互いに大人になって再び出会い、また恋をして、でもなかなかハッピーエンドとはいきません。
勇気の胸に抱かれて眠りにつく時、涙する昇。
「どうして俺はこいつじゃなきゃダメなんだろう」
この昇のセリフは、BLというジャンルの核ではないでしょうか？
他の人じゃダメなんだ。
どうしても“彼”じゃなきゃダメなんだ、と。
誰でもいいなら、楽なのにね。
と、いうわけで勇気と昇の物語はまだまだ続くのです。
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依田沙江美 「真夜中を駆けぬける」のネタバレ感想
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真夜中を駆けぬける－勇気×昇シリーズ 1巻の評価：★★★★★